~About the Song~

表題曲は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1967年のファースト・アルバム『Velvet Underground & Nico』からアルバムに先駆け、1966年にリリースされたシングルです。アルバムのオープニングソングですが、録音されたのは収録曲の中で一番最後だったようです。ニコのボーカル曲が必要だとプロデューサーのトム・ウィルソンが意見し、日曜の朝に曲が作られました。

アルバムはアンディ・ウォーホールがデザインしたバナナのジャケットが話題になるも、商業的には失敗に終わりました。また、セカンドアルバムの制作中には、バンドの2枚看板であるルー・リードとジョン・ケールの関係が悪化。セカンドアルバムリリース後にジョン・ケールが脱退してしまいます。その後は、音楽性も変化し、実質的にアルバム4枚、4年も満たずに、彼らの活動は終わってしまいます。リアルタイムでは評価されなかった彼らですが、他のミュージシャンへの影響力は絶大で、その後のロックに大きな影響を与えています。

~Translation~

Sunday morning, praise the dawning
It’s just a restless feeling by my side
Early dawning, Sunday morning
It’s just the wasted years so close behind
日曜の朝、夜明けを讃えよう
なんだか、落ち着かない気持ちが拭えないんだ
早い夜明けの日曜の朝
振り返れば、無駄だった年月だったな
Watch out, the world’s behind you
There’s always someone around you who will call
It’s nothing at all
見てみろ。後ろをさ
いつも誰かが君の周りにいて、君の事を呼ぶんだ
でも、そこには誰もいないんだ
Sunday morning and I’m falling
I’ve got a feeling I don’t want to know
Early dawning, Sunday morning
It’s all the streets you crossed, not so long ago
日曜の朝、僕は墜ちていく
自分でも知りたくない気持ちってのがあるのさ
早い夜明けの日曜の朝
そんなに前でもないけど、これって君も通った道だろ

repeat※
repeat※

Sunday morning
Sunday morning
Sunday morning
Sunday morning
日曜の朝
日曜の朝
日曜の朝
日曜の朝

~First Impression~

幻想的で穏やかなメロディにルー・リードの消えてしまいそうなボーカル。朝というよりも、日没や深夜のような印象を受けます。詩としては、イマイチ意味が掴めない。。。ネガティブな詩なのか、ポジティブなのか、それすら、はっきりしないです。ただ、意味をしっかりと捉えられなくても、滲み出る物悲しさは感じ取れます。この世界感に浸って感じることが出来れば十分。そんな感覚的に楽しむ作品な気もします。

~Interpratation~

◆詩のテーマについて

ルー・リード自身が、詩のテーマについて、インタビューで下記のように語っています。

“Andy said, ‘Why don’t you just make it a song about paranoia?’ I thought that was great so I came up with ‘Watch out, the world’s behind you, there’s always someone watching you,’ which I feel is the ultimate paranoid statement in that the world cares enough to watch you.”

アンディ・ウォーホールから、パラノイア(偏執病)をテーマにする提案を受けて、インスピレーションが広がっていったとの事です。下記の部分はウォーホルから言葉を受けて、降りてきた言葉だと言っています。

Watch out, the world’s behind you
There’s always someone around you who will call

常に世間から監視され続けているという誇大妄想が描かれています。それでも、イマイチ全体のストーリーを捕まえづらいです。ここで、もうひとつルー・リードが曲に関して、述べた内容を紹介します。

「悲しい事があって、次の朝起きたとき、それを覚えている、そんな事を歌った歌だよ。別に暗い事を言おうってんじゃない、だれでもこんな経験があるんじゃないかな、僕は何回もそんな思いをしてきたよ」※原文エビデンス見つけられませんでした。。。

これを読むと、一気に内容理解が進みます。例えば、恋人にフラれた翌朝の重い感情だったり、仕事で失敗した翌朝の罪悪感に潰されそうな感情だったり、そんな誰もが体験した事のある朝を描いているのではないでしょうか。

第1スタンザでは、前日の事を引きずって、深い眠りにつけず、早く起きてしまったのか、そもそも、寝れずに朝を迎えたのか、そんな様子を描いています。第2スタンザでは、悲しみのあまり偏執的な思考になっていきます。第3スタンザでは、忘れたくても頭から離れてくれない事を嘆いており、誰もが経験する事だと、諭してきます。

◆ドラッグのイメージ

繊細な心の描写とは別に、ルー・リードの曲としては、ドラッグをテーマとして考えてみる事も出来ます。パラノイアはドラッグの初期症状とされています。そうすると、“Sunday morning and I’m falling”の部分は、ドラッグの闇へ深く堕ちていくように解釈できます。

~Unclarified issues~

“It’s nothing at all”の訳について

英語自体が難しいというよりも、意訳が必要になったという事で、リフレインの部分を挙げます。

Watch out, the world’s behind you
There’s always someone around you who will call
It’s nothing at all
見てみろ。後ろをさ
いつも誰かが君の周りにいて、君の事を呼ぶんだ
でも、そこには誰もいないんだ

具体的には“It’s nothing at all”のニュアンスをどのように訳すかという点です。ネット上で和訳をザっと調べてみると「何でもないことで誰かが君の事を呼ぶ」というような意味で訳しているか、そもそも、和訳には組み込まずに無視しているかどちらかとなっています。ただ、個人的には「何でもないことで誰かが君の事を呼ぶ」はイマイチ、イメージと合わず。。。かと言って、無視するのも忍びない。。。「何も得体がない、捉えられない」というニュアンスを入れる為に、「誰かに呼ばれるけれど、そこには誰もいない」という形に訳してみました。

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